データで見る、ECサービスの市場概況のいま
ECサービスの市場は、どのように拡大しているのか。実店舗との販売チャネルを統合的に提供する「オムニチャネル化」は、どの業種でどの程度進んでいるのか。ここでは、ECサービスを取り巻く基礎情報として、その実態を紹介する。
ECの分水嶺はクリエイティブにある
中国のIT大手テンセントは、日本の「LINE」にあたる対話アプリ「WeChat」などを運営する企業。傘下にはEコマース大手のJD.comも存在する。購買行動と、ソーシャルメディアでの消費者の行動を掛けあわせ、より精緻なターゲティングが可能になったという。
「アドバタイジング・ウィーク・アジア」(5月30日〜6月2日)で講演した、テンセントの戦略責任者デービス・リン氏。
「中国はモバイル化した」─5月30日〜6月2日にかけて東京で開催された「アドバタイジング・ウィーク・アジア」で、テンセントの戦略責任者デービス・リン氏はこう語った。いまや中国のモバイル・インターネット利用者数は6億1900万人に上り、同国内ネット利用者の90.1%を占める。
テンセントは中国のIT大手企業で1998年に創業した。対話アプリ「WeChat」(微信)をはじめ、ニュース配信や動画・音楽コンテンツなど多くのプラットフォームを運営する。
特に、「WeChat」の月間アクティブ利用者は7億6200万人。日本の「LINE」のようなサービスで、ソーシャルメディアとしての機能だけでなく …