SNS・ショッピングアプリ・ECセールへの反応、各世代で差
ニールセンの調べでは、スマートフォンからEコマース関連サービス(オークションを除く)を利用した人の規模が、2016年時点で4857万人規模に伸長。前年同月比15%増となった。ではスマホと相性のいいソーシャルメディアやアプリを介した購入はどうか。ECセールへの反応と合わせて実態を探る。
ECの分水嶺はクリエイティブにある
ECサービスの市場は、どのように拡大しているのか。実店舗との販売チャネルを統合的に提供する「オムニチャネル化」は、どの業種でどの程度進んでいるのか。ここでは、ECサービスを取り巻く基礎情報として、その実態を紹介する。
2015年のBtoC-EC市場規模は、13兆7746億円(前年比7.6%増)に。EC化率は、4.75%(対前年比0.38ポイント増)。
※EC化率は物販分野を対象
※EC化率の定義
同調査でのEC化率は、EC以外にも電話、FAX、eメール、相対(対面)なども含めたすべての商取引金額(商取引市場規模)に対するEC市場規模の割合と定義されている。
1.食品、飲料、酒類
2.生活家電、AV機器、PC・周辺機器等(オンラインゲーム含まず)
3.書籍、映像・音楽ソフト(書籍には電子出版含まず)
4.化粧品、衣料品
5.雑貨、家具、インテリア
6.衣類、服装雑貨等
7.自動車、自動二輪車、パーツ等
8.事務用品・文房具
9.その他
1.旅行サービス
2.飲食サービス
3.チケット販売
4.金融サービス
5.理美容サービス
6.その他(医療、保険、住居関連、教育等)
1.電子出版(電子書籍・電子雑誌)
2.有料音楽配信
3.有料動画配信
4.オンラインゲーム
5.その他
2010年から2015年までの6年間で、EC化率は2.84%から4.75%まで上昇。およそ10%近くと言われる米国とは差があり、2014年から2015年にかけては前年よりも伸び率が鈍化しているものの、ECサービスのさらなる普及が見込まれる。
数値は、スマートフォンにタブレットとフィーチャーフォンを加えたもので、複数の調査リソースに基づいて物販分野におけるスマートフォン経由のBtoC-ECの市場規模を推計したところ、1兆9862億円という推計結果に。これは物販のBtoC-EC市場規模7兆2398億円の27.4%に相当する金額。なお、この推計値については、2015年の1年間の総計であること(同年を通じ、右肩上がりでスマートフォン経由の比率は高まっており、同年末時点ではすでに30%前後の比率ではないかと推測される)、全ての物販カテゴリーで比率は均一ではなく ...