データで見る、ECサービスの市場概況のいま
ECサービスの市場は、どのように拡大しているのか。実店舗との販売チャネルを統合的に提供する「オムニチャネル化」は、どの業種でどの程度進んでいるのか。ここでは、ECサービスを取り巻く基礎情報として、その実態を紹介する。
ECの分水嶺はクリエイティブにある
Eコマース化率の高い米国や英国など、海外で人気を集めているECサービスを収集。根幹となるサービス自体にアイデアを込め、唯一のポジションを築いているものが多い。事業の着想しだいでまだまだ可能性が広がっていることが伺える。
英国の、ビールの定期購入サービス「BeerBods」。YouTubeなどでもチャンネルを持ち、テイスティングの様子などを配信している。
英国で展開する「BeerBods」は、毎週異なる種類のビールを1本ずつ12週間にわたって届ける定期購入型のサービス。価格は1週あたり3ポンド(約420円)、計36ポンド。
「BeerBods」のユニークな点は、届くビールを会員みなで楽しむ機会を用意していることだ。毎週木曜日夜9時〜10時がその時間。Twitterなどソーシャルメディア上で、ビールの感想などの投稿が次々となされる。会員には毎週届くビールにまつわるストーリーや、季刊誌も配布する。
会員数は2013年時点で1000人超。2014年春には15万ポンド(約2100万円)の投資を獲得した。
内容はテレビショッピング感覚。視聴してほしいと思えば、そのまま購入できる点が手軽。日本でも登場する日が来るだろうか。
「Joyus」はオンラインのビデオショッピングプラットフォーム …