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会議や講演をグラフィックで記録し、発信する―Tokyo Graphic Recorder

清水淳子

Tokyo Graphic Recorder は会議や講演の内容を、音声や文字ではなくグラフィックでメモし、発信する活動をしている。活躍の場を広げる清水淳子さんに話を聞いた。

01 トーク内容をライブでビジュアル化

議論を可視化し、課題を解決する

会議や講演をグラフィックで記録する活動を行う、Tokyo Graphic Recorderの清水淳子さん。もともと多摩美術大学卒業後、学びのために講演やトークショーに顔を出し、イラストでメモをしていたことが始まりだ。ある時Web上で行われた会議をいつものようにまとめてアップしたところ、「面白い」「わかりやすい」という声が多く寄せられ、Webで公開するようになった。

会話をビジュアルへ置き換える方法は、清水さんが学生時代に身につけた習慣だ。「大学時代に情報デザイン学科で学んでいたのですが、教授から『五感で得たあらゆる情報をビジュアル化するようにしなさい』と教わったんです。デザインは表面的にキレイにするものととらえられがちですが、私はものごとの本質をつかみ、課題を解決するために存在すると考えています」。

答えが出にくい議論もビジュアル化すると思考が明確になり、新たな問題や解決策が浮かび上がる。「世の中にあふれている考えを全てクリエイションの素材と考えていきたい。デザインの概念をビジネスの中に浸透させ、健全に機能する状況を研究し、実践したい」と清水さん。あらゆる議論を可視化することで、既存の枠に収まらないクリエイションが生まれることを目指す。

02,03 イラストによるメモの例

しみず・じゅんこ
デザイナー。1986年生まれ、多摩美術大学情報デザイン学科卒業後、Webデザイナーとして勤務しながら、np無料広告学校にてブランドと生活者をつなぐためのストラテジー構築とクリエイティブを修行。その後、WATER DESIGNにて、既存の枠を超えた事業や商品流通を生むプロジェクトに携わりつつ、Tokyo Graphic Recorder の活動を開始。現在Yahoo! JAPANにて、ビジネス×テクノロジー×デザインで生み出す次世代クリエイティブに挑戦中。

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