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社会学の視点

「アート」な都市再開発を考える(3)

遠藤 薫氏(学習院大学)

アート実験が街ににじみ出してゆく

前回、従来の展覧会と近年のアート・イベントの違いが、①個々の作品の評価価値ではなく、キュレーションによる新たな価値付与、②来場者は展示を「鑑賞」するのではなく、展示とCo-Performanceする点にあると指摘した。

しかし、それ以上に大きな違いは、アートが美術館やイベントスペースの中に封鎖されるのではなく、外部へとにじみ出していくことだ。それはひとつには、オープンスペースに設置された、パブリックアートのかたちで現れる。麻布台ヒルズではエリアソンや奈良美智らの作品、六本木ヒルズならルイーズ・ブルジョワの巨大グモ…

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