●編/近森高明、右田裕規
●発行所/吉川弘文館
●価格/4180円(税込)
産業が発展するなかで、人々が夜間も積極的に生産・消費をするようになり、都市の活動は不眠化した。人々はいかに夜を明かし、眠りについてどんな認識や習慣を生み出してきたのか。
「夜更かし」というと、だらだらと夜中まで無為に起きて、小説や漫画やゲーム、深夜ラジオにふけり、小腹が空くと夜食をたしなむ、など少しの背徳感をはらんだ行為を想起する人も多いのではないだろうか。しかし、本書『夜更かしの社会史 安眠と不眠の日本近現代』では、そのような個人的営為…
あと80%
この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。