「出版の再発明」を宣言し8年 デジタル化の次はグローバル化
講談社では6月1日付で組織改編を行った。編集サイドである6事業局が事業本部という名称で4事業本部に編成。第一事業本部は男性系メディア及び文芸・学芸、第二事業本部は女性系メディア及びグラビア誌、第三事業本部は少年コミック及び幼児・児童書、第四事業本部は青年及び女性コミック担当となっている。
今回の編成の理由について同社・取締役の松本智氏は「2015年に野間省伸社長が、『出版の再発明』を宣言。この方針の推進により、講談社は出版界におけるデジタル化でリードポジションを取ることができた。その後、2021年にはグローバル展開を意識し、新たに『Inspire Impossible Stories』の企業理念を発表し、ロゴも一新。多くのコンテンツを有機的に生み出し、かつそのコンテンツを世界中に展開する戦略が表明された。今回の組織改編もこの戦略の延長戦上にあり、グローバル戦略に対応するため、コンテンツを制作する上で親和性が高い部署を同じ本部にする再編成を行った」と説明する。
松本氏自身はライツ事業と広告をはじめとするメディアビジネス事業を兼務する立場...
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