IDを統合しCDPも導入 読者インサイトを深掘りする
集英社は2021年に「集英社データプロジェクト」を発足。広告部をはじめ、各部署から集まったメンバーで構成される全社横断のプロジェクトだ。出版社に限らず事業部別、顧客接点別にデータが分散化する状況は多くの企業で発生している課題だ。そこで、同社ではCDPを導入し、IDベースでのデータ統合を進めてきた。
全社横断のプロジェクトであることから、当然データ統合やその先にある利活用は広告ソリューション開発にとどまらない。まずは、読者が一番必要としている情報やコンテンツを適切に届け、LTV向上につなげることが目的だ。
「デジタルチャネルを含め、多様なサービスを開発していくなかで、読者との接点が格段に増えました。例えば、『週刊少年ジャンプ』ひとつをとっても、雑誌アプリの『少年ジャンプ+』や集英社公式の総合電子書店『ゼブラック』でもコンテンツを楽しんでいただくことができます。それに加えて、ショッピングサイトの『ジャンプキャラクターズストア』、各種フェスや展覧会などのイベントも展開。複数のサービスの先には『ジャンプ』を支持してくださるファンの方がいらっしゃるはずですが、それらの接点で得られるデータを統合し、読者を認識し...
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