ドン・キホーテが2021年12月10日に、“テレビのようでテレビじゃない!”「チューナーレススマートTV」の販売を開始した。「チューナー無し」のテレビに着目した理由について、企画・開発に携わった2名に話を聞いた。
リアルタイム視聴離れ 視聴スタイルの変化を捉えた企画
ドン・キホーテは、2021年12月10日、オリジナルブランド「情熱価格」より新商品、「AndroidTV 機能搭載フルHDチューナーレススマートテレビ24V型・42V型」(以下、「チューナーレススマートTV」)を発売した。価格は24V型が税抜19,800円(税込21,780円)、42V型が税抜29,800円(税込32,780円)で、全国のドン・キホーテ系列店舗(一部店舗を除く)で販売されている。
「チューナーレススマートTV」はインターネットでの動画視聴に特化した商品であり、大きな特徴は「Android OSの搭載」と「フルハイビジョン液晶パネルを採用」という点。YouTubeや、Netflix、Amazonプライムビデオなどの動画配信サービスを、パソコンやスマートフォンと比較して大きな画面で視聴できるほか、家庭用ゲーム機を接続して大画面でゲームを楽しむことや、DVD・ブルーレイプレイヤーとの接続、ノートパソコンを接続してデュアルモニターとして活用するなど、さまざまな用途が想定されている。
ドン・キホーテでは2019年にも「チューナーレステレビ」を発売。初代「チューナーレステレビ」はAndroid OSは搭載されていない「リモコン付きの液晶モニター」といった立ち位置。画質も「フルハイビジョン」ではなく「ハイビジョン」であったが、新たな取り組みとして当時も注目を集めていた。商品を起案したパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス PB企画開発部の柄澤喜行氏は、2019年に初めて「チューナーレススマートTV」のアイデアを出した当時から、テレビの見られ方に変化を感じていたという。
「新商品開発にあたり市場調査をする中で、リアルタイムでテレビを視聴する人の減少を感じていました。また私自身も、帰宅するとFire TV Stickを立ち上げてTVerのアプリでドラマを観る、といった日々を送っていました。NetflixやHulu、各放送局のインターネット動画配信などが誕生し、消費者のテレビ、動画視聴への考え方が変わってきている。こうした点から...