音楽イベント
近年、日本のアニメが世界で人気です。宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』が、アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞し、『デスノート』『千と千尋の神隠し』などのミュージカルは海外でも好評のようです。
宣伝担当者が知っておきたい 著作権なんでもQ&A
Q.著名な絵本の絵を利用して、風刺広告を制作する予定です。いわゆるパロディですが、注意すべき点はありますか?
先日、毎日新聞に絵本「はらぺこあおむし」に擬したIOCメンバーの似顔絵(「あおむしバッハ」等)が掲載されました。同新聞社は、絵本の出版元から抗議を受けて釈明した上、社会的にも、この風刺漫画は賛否両論でした。パロディは第23回でも取り上げましたが、今回は、この事例を題材に、風刺漫画について考えます。
風刺漫画はパロディの一類型ですが、パロディに確立した定義はありません。ただ、例えば、「原作品や社会の批判、風刺、揶揄などを目的とした、原作品を模倣又は滑稽化したもの」などと言えます。原作品を批判・論評の対象とするもの(ターゲット型)、原作品を利用して別の事象を批判・論評するもの(ウェポン型)等に区分できます。
日本では、パロディに関する裁判例は多くありません。ただ、一般論として、①他人の著作物を利用して、二次的創作物を創作する行為や、②他人の著作物を改変する行為は、著作権者や著作者の同意がなければ、それぞれ、翻案権や同一性保持権の...