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「ポスト2020」広告マーケティングの行方

東京2020大会延期決定からの8カ月 ゴールドパートナー企業は何を考え、どう動いたのか?

成熟社会における、新しいイノベーションの形

開催が1年延期となった「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」。大会の開催を目前に控えた、2019年12月にゴールドパートナー企業の担当者が集まって座談会を実施した。それから約1年、ゴールドパートナー企業各社の担当者はいま、何を考えているのか。ゴールドパートナーの1社であるNECの山本啓一朗氏が聞き手となり、話を聞く(本文中・敬称略)。

山本:2020年は本当にいろいろなことがありました。延期決定から約8カ月経ちましたが、そこから現在に至るまで、皆さんがどう取り組んできたのか伺えますか。内田さんとは3月20日に宮城県の東松島基地でお会いしましたね。

内田:はい。聖火到着式のセレモニー会場でしたね。あの時、「間もなく東京2020大会が始まる」と実感したことを覚えています。

山本:その後、3月26日に聖火リレー出発式のために、福島へ向かう予定でしたが…。

大沼:その後、延期が決定したのが3月24日。

内田:それからは大会に向けて手配していたことのキャンセル処理などに追われる内に緊急事態宣言があり、慣れないテレワークの中、バタバタしましたね。

君原:当社の場合、東京2020大会の延期だけでなく、世界中のありとあらゆるスポーツイベントがほとんど中止となってしまったので、非常に影響を受けました。スポーツそのものを事業ドメインとしている会社にとっては、これまでに経験したことのないことばかりでした。

大沼:あらゆるイベントが中止になり、中高生もかわいそうでした。

君原:当社ではグローバルでコロナ禍における、スポーツに関する意識調査を実施しました。その結果、スポーツができなくなり、目標がなくなったことで、モチベーションが低下するなど日々の生活にも影響を与えていることがわかりました。だからこそ、2021年の東京2020大会は世の中に何かを示して伝える機会だと考えています。

山本:皆さんの企業はオリ・パラ協賛だけでなく、様々なマーケティング活動も担当されています。人々の価値観が大きく様変わりしたNew Normalにおける難しさを、どう捉えていますか。

大沼:LIXILの国内におけるブランドメッセージは「いつもを、幸せに。」。ゴールドパートナーにはなりましたが、それまではスポーツとはあまり関わりがありませんでした。それがコロナ禍で普通にスポーツをできることが幸せなことだったと感じられる環境になってしまった。そんな今だからこそ、オリ・パラに協賛していることを発信しよう。アスリートだけでなく、障がいのある人もそうでない人も、みんなが楽しめる世界、日常を目指しているということを世の中に伝えていこうという雰囲気が生まれています。

コロナ前よりも、メッセージが研ぎ澄まされていった感覚があります。

内田:ENEOSの場合は、もともと野球部や女子バスケなど企業風土としてスポーツに力を入れてきたので、オリ・パラについても社内の理解は深い会社だと思います。ですから、延期になっても皆で盛り上げていこうという気運が生まれています。

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