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マーケティングを変えるパーパス・ブランディング

インターナルコミュニケーションで注目 従業員の力を最大限に引き出すパーパスの力

ジャスティン・リー氏(エスエムオー)

ディスラプターやスタートアップ、さらに世界のメガブランドまでが実践する「パーパス・ブランディング」。なぜ今、世界中から注目されているのか。そして、その正体、仕組みとは何なのか。パーパスの力を生かし、ブランドをエレベートするための知見を全6回で解説する。

シリコンバレーからウォール街まで 投資家のマインドセットがシフト

TwitterやCoinbaseなど、ユニコーン企業へと成長した企業に投資をした米国のベンチャー・キャピタル、Union Square Venturesのニック・グロスマン氏は2017年に、ヨーロッパで注目されるテクノロジーのイベント「The Next Web Conference」で投資先に求める条件について語っている。

グロスマン氏は、そこで企業のパーパスと事業戦略の間に一貫性があるかどうかを重視していると言及したのだ。

世界最大の投資運用会社である米国のBlackRockのCEOであるラリー・フィンク氏は今年、日本を含む世界中の経営者に宛てた手紙で、「企業はパーパス主導であるべきだ」と訴えた。パーパスがなければ、その企業が持つ可能性を最大限に生かしきることは難しく、だからこそパーパスがない企業は投資家に対しても、大したリターンを生み出せないと主張したのだ。この主張は、ビジネス界に大きな衝撃を与えた。

フィンク氏は最近、日本経済新聞社の取材でも「利益を超えるパーパスを求める社会の声が強まっている」と語っている。

こうしたことからわかるのが、シリコンバレーからニューヨークのウォール街まで、投資家や株主のマインドセットが大きく様変わりしているということだ。やみくもに事業の拡大を目指すのではなく、パーパス主導の価値創造へとビジネス界の基軸がシフトしたのだ。この変化を起こした理由のひとつとしては、前回の記事で触れた顧客ニーズの変化があるだろう。

さらにもうひとつの理由が、ブランドの志を具現化する従業員の意識の変化だ。今回は、この従業員とのかかわりからパーパスについて考えていきたい。

パーパスのある企業は優秀な人材を惹きつける

組織で働く人たちは自分の仕事に意義を感じたいと思っているし、組織のパーパスを求めている …

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