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ラグジュアリーブランドのLINE活用が増加 いまLINEとコンデナストが組んだ理由

コンデナスト・ジャパン ソーシャルメディア・センター

2018年12月、LINEは企業とユーザーの関係性をリデザインすることで、広告の概念を変えることを目的に、よりユーザーフレンドリーなサービスを目指して法人向けアカウントの料金プランを変更。2019年4月には「LINE公式アカウント」の新プラットフォームの提供、「LINE公式アカウント」と「LINE@」の完全統合を開始した。

これらの変更をきっかけに、フランスのハイジュエラー Van Cleef&Arpels(ヴァン クリーフ&アーペル)などラグジュアリーブランドの活用が増えているという。LINE執行役員 広告ビジネス事業担当の池端由基氏とブランド企業のSNS活用を支援するコンデナスト・ジャパンの合原由貴氏に聞いた。

(左)コンデナスト・ジャパン ソーシャルメディア・センター シニア・ソーシャルメディア・ストラテジスト 合原由貴氏
(右)LINE 執行役員 広告ビジネス事業担当 池端由基氏

LINEにいち早く注目 制作運用チームを発足

──LINEを活用するラグジュアリーブランドが増えていると聞きます。その中で、コンデナスト・ジャパンとの連携が深まっているそうですね。

池端:LINEが法人事業を開始して約7年。当初はクーポン配信による店舗送客など、販促支援を中心に企業の利用が広がっていきました。その後、LINEのユーザー数が増えていくに伴い、企業のLINE活用の目的は多様に広がっています。

現在、LINEの国内月間アクティブユーザー数は8100万人を超えました。ひとつのメディアとしてとらえた時、これだけ多くの方々が毎日使っている"場所"は、他には存在しないのではないでしょうか。だからこそ多様なマーケティングの目的に応じて活用できるとの理解をいただいていると思います。このような状況のなか、最近は国内外のラグジュアリーブランドによる活用が広がり始めていて、コンデナスト・ジャパンさんと連携する機会が増えています。

合原:当社ではいち早くLINEに注目し、2016年4月に『VOGUE』『GQ』等でLINE公式アカウントを開設し、同時に広告販売も行っています。自分たちでLINEを活用してきた経験を生かして、2018年に発足したソーシャルメディア・センターでは、企業向けのLINE活用、運用の支援を行っています。

以前はLINE公式アカウント開設に際しては、価格が障壁になっていたようですが、2019年4月のリデザイン実施後は0円から開設が可能となり、参入のハードルが下がりました。そこでラグジュアリーブランド様の興味も高まっているのだと思います。

──「ソーシャルメディア・センター」はどのような機能を有する組織なのでしょうか。

合原:LINEやInstagramなどのSNSの広告運用制作から、クライアントのアカウントまで幅広いソリューションを提供しています。なかでも、いま注目しているのがLINE。自分たちの運用経験から、LINEは他のSNSに比べてロイヤリティユーザーの割合が高い点が魅力だと考えています。

リデザイン後はコンデナスト・ジャパンも傘下に入っているコンデナストのインターナショナル部門のヘッドオフィスであるコンデナスト・インターナショナル(CNI)や、同じくCNI傘下でフランスでの事業を展開するコンデナスト・フランスからも共同で広告商品を開発・販売できないかとの問い合わせがくるほどグローバルでも注目が集まっています。

池端:ラグジュアリーブランドの方々の関心の高まりは感じますが「カジュアルなイメージのLINEのなかで、自分たちが考えているブランドの世界観をどう表現し、伝えていけばよいのか」悩んでいるという声を聞きます。コンデナスト・ジャパンさんのLINE活用のノウハウは、そうした企業にとって有益な提案になるのではないでしょうか。

合原:LINE公式アカウントは気軽に友だち登録できるところが魅力ですが、だからこそ他のSNSにはないクリエイティブの工夫も必要とされる。自分たちで運用してきた経験を生かしてクリエイティブについてもサポートしています。

池端:友だち登録の気軽さという部分は、ユーザー視点に立ち、こだわって設計しているところなのです。

合原:そういう思想で設計されたLINEだからこそ、必要とされる工夫がありますよね。

池端:コンデナスト・ジャパンさんのクリエイティブのノウハウは私も興味があります。

合原:常に「1言で分かる」「メリットがすぐに伝わる」ことを心がけています。「LINEの友だちを絶対にがっかりさせてはいけない」という信念を持ち、それに合うクリエイティブの画像、テキストを考えながら、日々PDCAを回して弊社のSNSチームは、知見を蓄えてきました。

池端:運用とクリエイティブの両方を兼ね備えたソリューションを提供できる企業が少ないなか、コンデナスト・ジャパンさんは稀有な存在と言えます。我々のプラットフォームの世界観を理解していただき、それに合わせたコミュニケーションを取っていただきながらも「ブランドの世界観とLINEとの掛け算の最適がどこか」を考えていただいているのは心強い。こういうところが、コンデナスト・ジャパンさんがラグジュアリーブランドから信頼され支持されている理由なのでしょうね。

合原:私たちからすると「自分たちで運用制作ができる」という部分と、その「クオリティがグローバルで通用する」という2点が強みだと思っています。そこがラグジュアリーブランド様からお仕事を任せていただいている理由かなと思っています。

池端:ユーザー数が8100万人になれば、当然ラグジュアリーブランドの顧客もユーザーに含まれますから。そのブランドの顧客となっている方だけでなく、いずれ購入する可能性のある方や、憧れをもっている方も気軽にフォローして情報を得ることができます。

加えてLINEのAPIを活用し、企業が保有するデータと連携させれば、ユーザーのステイタスに合わせたワントゥワンのコミュニケーションも実現可能。CRMまで含めた、フルファネルのマーケティングに対応することができます。

合原:私たちも、たとえばリアル店舗への送客を目的とする施策にも使えるのではないかと考えていたところです。

池端:LINE Beaconの設置数も増えてきたので、店舗の近くに来た方にLINE経由でプッシュ通知を送るといったことは実現可能ですよね。LINEだからこそできる、オンラインとオフラインを融合したシームレスなブランド体験づくりは取り組んでみたいです。

合原:私もLINEのAPI活用で可能性は多様に広がると思います。ラグジュアリーブランド様にとってLINEを活用する目的は、ひとつには新しい世代や潜在顧客との接点づくりがあります。加えてAPIを活用することで、EC購買やブティック来訪の可能性のある方を対象に深いコミュニケーションも実現できます。情報発信だけでなく、LINEを使った顧客サービスへの展開も次にチャレンジしたいテーマです。

池端:コンデナスト・ジャパンさんには、ラグジュアリーブランドと我々の懸け橋になっていただきたいですし、パートナーとして共に新しい施策にチャレンジしていただけたらと思います。

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