生まれたときからインターネットを利用できる環境に身を置き、モバイルを使いこなしてきた10代女子。その10代女子のお金の価値観や決済方法から、消費行動の未来が見えるかもしれません。スマートフォンライフや日常生活を調査するGMOメディアの研究機関「プリキャンティーンズラボ」に、その実態を調査してもらいました。
10代も決済手段の多様化が進む 垣間見える大人の影響
GMOメディアでは、10代女子向けコミュニティサイト「プリキャン byGMO」というサービスを運営しています。今回はそのユーザーを対象に、「10代女子のお金の価値観と決済行動について」の調査を行いました。
調査を通じ、彼女たちの決済手段は現金、クレジットカード、Suicaといった交通系ICカード、nanacoなどの電子マネー、プリペイドカードなど多岐にわたっていることが見えてきました。
10代女子に利用したことのある決済手段を聞いたところ、圧倒的に「現金払い」が多かったものの、「電子マネー」「プリペイドカード」も約4割にのぼっています。さらに、クレジットカードを持っていない(持てない)彼女たちは「コンビニ決済」や「代金引換」といった手段をネットショッピングの支払いに利用しており、約2割の子が利用したことがあると答えています。
決済手段ごとの1回あたりの決済金額を見てみると「電子マネー」「プリペイドカード」のみ、1000円以下の小額な決済が過半数を超えていました。電子マネーで決済する商品は飲料や菓子などの小銭で買えるもの、プリペイドカードはLINEスタンプやアプリ内での課金・音楽などのデジタルコンテンツの購入などで使用されていると考えられます。
また、「コンビニ決済」「代引引換」は、ネットショッピングで利用されていると想像できるため、決済金額も比較的高くなっており、「クレジットカード」は親が支払いを行っているためさらに高額です。
決済手段の権限についても調査したのですが、決済金額が他と比較して高額な「クレジットカード」と「振込」は決済者を「親」と答える子が多くなる傾向にありました。10代女子がターゲットの商品でも金額によっては親の存在を見据えた戦略が必要になるかもしれません。
現在の彼女たちは、現金決済が主流ではあるものの、多様な決済手段は10代女子に確実に浸透しています。特に、小さい頃から多くの決済手段を利用している彼女たちは、私たち以上に無意識に決済手段を選んでいるため、利用シーンや利用金額などの傾向を把握することはとても大事です。
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