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自治体広報の舞台裏

地域資源をファンの視点で磨き上げ 東京を拠点に多数のコラボ事業を創出する

佐賀県

自治体の広報担当者に、実施した広報施策の背景や効果をヒアリング。自治体における広報の役割について探ります。

佐賀県では2015年から「サガプライズ!」という情報発信プロジェクトを展開。広報広聴課に属するプロジェクトチームが東京を拠点として活動しています。県内の広報広聴課では、県政広報誌の発行やホームページ等による情報提供、メディア誘致、広聴事業など広く一般的な県政の広報及び広聴活動を行っているのに対し、「サガプライズ!」では主に企業やコンテンツ等とのコラボレーションを通して佐賀県の魅力を全国に発信。これまでに約40ものプロジェクトを行っています。

特産品などの資源は各地域にあります。以前は広告の出稿量を増やして宣伝すれば多くの人に知ってもらえましたが、物も情報も溢れている現代において同じやり方は通用しづらい。そこで、まずはコンテンツのファンの方に届くように魅力を発信しようと考えたのが「サガプライズ!」です。「サガプライズ!」では、ファンの視点で地域資源を磨き上げることでメディアなどを通して全国で話題をつくり、最終的には佐賀県の物を買ってみたい、佐賀県に行ってみたいといった行動にまでつなげて、好循環を生み出すことを目標としています。

好事例のひとつが、2015~2016年にゲーム「スプラトゥーン」とコラボした「Sagakeen」です。コラボ施策第1弾では東京でコラボショップを開店。初日の行列が500人に達したことや1週間での来客数が1万4000人にも上ったことで多くのメディアで取り上げられ全国に話題が広がりました。そして、第2弾では「透明なイカ」が食べられることで全国的に有名な佐賀県唐津市呼子町でイベントを開催...

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