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自治体広報の舞台裏

県庁に動画・放送スタジオを開設 約3年間で5000本以上の動画を制作

群馬県

自治体の広報担当者に、実施した広報施策の背景や効果をヒアリング。自治体における広報の役割について探ります。

群馬県では動画による情報発信に注力するため、2020年4月、群馬県庁舎最上階の32階に、動画・放送スタジオ「tsulunos(ツルノス)」を開設しました。それまで、PR動画等の制作には、前年度中に当初予算要求作業をスタートし、当該年度に入ってから公募による委託事業者の決定、撮影・編集を経て公開と、多くの時間と予算をかけてきましたが、「tsulunos」の誕生により、県職員自ら、発信したい情報を企画し、自前のスタジオで撮影・編集してYouTubeに投稿する、タイムリーかつローコストな情報発信が可能になりました。

YouTubeチャンネル「tsulunos」
2020年4月に開設したYouTubeチャンネル「tsulunos」では、群馬県の行政情報や観光情報、暮らしに役立つ情報などを発信。現在群馬県が注力するショート動画の投稿のほかにも、動画・放送スタジオ「tsulunos」からのライブ配信も行っている。

スタジオ開設と同時期に新型コロナウイルス感染症による一斉休校が始まったことを受け、教職員による授業動画も撮影。200本以上のオンライン授業動画をYouTubeチャンネル「tsulunos」で公開しました。スタジオ開設からの約3年間で、動画制作総数は5000本以上、総再生回数は2200万回を超えています。

「バズらせのプロ」を任用しショート動画も活用

現在、YouTubeチャンネル「tsulunos」には、群馬県の行政情報や観光情報、暮らしに役立つ情報など...

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