広報担当者が個人名や自身の写真を公開してSNSアカウントを運用するケースが見られている。このような形で発信を行うメリットや注意点を、個人アカウントで多くのフォロワーとつながる広報担当者に聞いた。
@yukotoguchi
使用プラットフォーム:X(旧Twitter)
個人アカウントで広報を始めた時期:2019年10月
フォロワー数:6191
Q.個人アカウントで広報活動を行っている理由
A.発信の温度感まで伝え、共感や親近感を醸成する
リブランは関東圏に24時間楽器演奏可能な防音賃貸マンションを提供する不動産会社で、私自身も音楽家として自腹で住むほど溺愛しています。SNSについては、元々、Xの企業公式アカウントを中の人として運用していたのですが、自分が何者であるかを伏せながら投稿するため、温度感調整がしづらく歯がゆく思っていました。そこで、個人アカウントを開設すれば発言内容に自由度が増し、より温度感を伝えられるため、自然と共感や親近感を覚えていただけるのではと考えたことがきっかけです。実際発信を始めると、個人アカウントを見てから企業公式アカウントもフォローしてくれる方が増え、Xがきっかけで取材依頼が入るなど、仕事の幅が広がりました。
他社の広報の方とXでやり取りをすることもあり、広報ノウハウについても多くのインプット・アウトプットをしています。他社の広報仲間やメディアの方と初めて会う際も、「宝塚お好きでしたよね」「音大出身なんですね」など、投稿をきっかけに会話が弾みます。
Q.発信内容はどのように決めている?
A.毎日の「げんき調べ」やリアルタイムでの心の動きを発信
投稿する際に一番大切にしているのはリアルタイム感。心が動いた瞬間、ちょっぴり赤裸々な家庭の事情などのパーソナルな部分を...