様々な領域で活用が進む「生成AI」を、広報ではどのように活用できるのか。また、AI時代の広報に必要なスキルセットとは。生成AIを活用する広報担当者に考えを聞く。
大日本印刷(以下、DNP)では、5月31日からChatGPTの全社運用を開始。DNPグループ約3万人の社員が、社内業務で生成AIを利用できるようになった。社内データ漏えいの危険性を考慮して、ChatGPTは日本マイクロソフトが提供する「Azure OpenAI Service」(生成AIをクラウドプラットフォーム上で利用できるサービス)を活用し、高セキュリティな環境で使用している。
生成AIを導入した背景と狙いについて、IR・広報本部で広報グループリーダーを務める北川裕介氏は、同社がChatGPTを活用する意義について、「DNPでは、DXによる『基盤の強化』と『事業の推進』を目指しています。その一環として、ChatGPTを導入しました。DNPには、“印刷会社”として一般的に想像されやすい印刷・加工分野だけでなく、幅広い部門・職種が存在します。それぞれの場所で社員全員が生成AIを積極的に活用することで、活用のバリエーションを広げ、全社的に新たな価値創出につなげることが狙いです」と話す。
ハッカソンや全社研修で社内での活用を活性...
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