様々な領域で活用が進む「生成AI」を、広報ではどのように活用できるのか。また、AI時代に広報に必要なスキルセットとは。生成AIを活用する広報担当者に考えを聞く。
コロプラでは、生産性向上と新たな価値創出に向けてChatGPTをはじめとする生成AIの業務での活用を促進。独自の利用ガイドラインを策定し、従業員に対して安全で適切な利用を促している。さらに、4月からはChatGPTの有償版であるChatGPT Plusの利用料を支給する「ChatGPT Plusの利用料補助」、ChatGPTを活用した優れた事例に対して賞金を支給する「ChatGPT活用表彰制度」(毎月実施)を開始している。
生成AIの導入や利用促進を主導するIT戦略室とHR部門を管轄し、同社の取締役を務める菅井健太氏は、3月にOpenAI社からGPT-4がリリースされ、様々な製品やサービスに組み込まれていく様子を見る中で、今後、生成AIの業務活用は、企業の競争優位性を保つために必要不可欠になると考え、社内での利用促進を開始した。
「職種や役割によっては、触れる機会のない人や我が事感を持ちにくい人もいると思います。費用の支給や表彰制度を設けることで全社としての方針を示し、全従業員に活用を促せればと考えました」(菅井氏)。表彰制度ではChatGPTを活用して業務効率化ツールを開発した従業員を表彰するなど、実行に移されているという。
適切な条件設定を言語化する能力が重要に
同社の広報グループでは、プレスリリース文章のたたき...
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