新年度を迎え、新しく広報関連の仕事を始める方、あるいは新任者を指導・育成する立場にある方。また、心機一転さらなる高みを目指すため、改めて基本から広報を学び直したい方たちに向けた特集です。今回は、事業会社や大学などでの広報経験が長いプロフェッショナルたちが選ぶ「広報入門おすすめ本」を6つのシチュエーションごとに紹介。ぜひお役立てください。
炎上などトラブルが発生した際に、頼りになる本
日本一バズる公務員

守時 健/著
扶桑社
240ページ、1650円(税込)
「著者はゆるキャラグランプリ王者『しんじょう君』生みの親であり、高知県須崎市のふるさと納税を1000倍にした立役者。『バズる』と『炎上』が表裏一体のSNSで、運用時に心得ておきたいポイントがまとまっています。SNSマーケティングのノウハウについても」(荒井氏)。
ザ・ラストマン
日立グループのV字回復を導いた「やり抜く力」

川村 隆/著
KADOKAWA(角川新書)
272ページ、990円(税込)
「トラブルの広報対応の方法は社内外に様々ありますが、最後まで自分が『やり切る』覚悟が最も大事なはず。沈みかかった船でも最後まで残り、すべてを見届けようとする『ラストマン』意識の再確認は、トラブル時こそ最大の拠り所になると思います」(森田氏)。
失敗の科学
失敗から学習する組織、学習できない組織

マシュー・サイド/著、有枝 春/訳
ディスカヴァー・トゥエンティワン
344ページ、2090円(税込)
「不都合な真実にどう向き合うか…経験上、レピュテーション低下の半分は副次的・人為的に生まれ、危機事象を自分ごと化できるかがダメージを分けると考えています。人は本能的に失敗を遠ざけると指摘する本書は、バイアスに対峙する勇気を与えてくれます」(北川氏)。
危機管理広報 実践ガイド
不安解消! “いざ”というときへの備えと対応

宇於崎裕美/著
産労総合研究所出版部 経営書院
162ページ、1540円(税込)
「『最初の3時間、最初の3日間が勝負』という...