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消費者主導で広がる!SNSの広報戦略

自販機商品「From AQUA 天然水ゼリー」がバズ連鎖を生んだ理由

JR東日本クロスステーション「From AQUA 天然水ゼリー」

2022年3月、SNS上で話題であった「From AQUA 天然水ゼリー」の大容量サイズを発売。そのきっかけとなったのは、Twitterで実施したアンケート結果だった。ヒットを加速させるSNS戦略とは。

acure〈アキュア〉

@acure_official

●運用アカウント:Twitter Facebook Instagram YouTube

●運用体制:1人

JR東日本クロスステーションの飲料ブランド「アキュアメイド」の「From AQUA 天然水ゼリー」。ラムネ味で、ゼリーの食感が味わえる商品だ。

同社は、主にJR東日本の駅構内にある自動販売機で飲料の販売を行うが、2020年3月に発売された「From AQUA 天然水ゼリー」は、SNS上で話題に。発売4カ月で緊急増産を決め、当時ユーザー投稿の中には、2万を超えるいいねがつくものもあった。

発売後「待ってました」の声

そして2022年3月、新たに発売を開始したのが515gの「From AQUA 天然水ゼリー」大容量サイズだ。この開発に大きな役割を果たしたのがユーザーからのSNS投稿だった。

同社のSNS運用を担当する阿南実苗氏は、経緯を次のように説明する。

「従来の小容量サイズはすでにSNS上で話題でしたが、今回の大容量サイズはSNSの声を聞いて開発しました。きっかけは、たまたま天然水ゼリーが大好きな当社の社員が『もっと大きいサイズが飲みたいな』と話していたこと。普段から気になることや共有したい事柄があった際にはアンケートを活用してきましたが今回ももしかしたら需要があるのかと、Twitterでアンケートをとってみました。すると、通常のアンケート企画では100~200回答のところ、2000件を超える回答が集まりました。またその過半数が大容量を求める声でした」。

その声を商品担当者にもすぐに情報共有。増量化が決定したのだという。リリース発表と同時にTwitter投稿を行うと、「待ってました!」の声が多数コメントに書き込まれ、反響があった。

このような部署間でのコミュニケーションも阿南氏が日々意識している部分だといい、ソーシャルリスニングの結果を、随時フィードバック。そうすることで、各部署からの情報・ネタも集まってくるようになり、よい循環が生まれているという。

SNS上で話題化した要因を、広報の小室 塁氏は次のように解説する。「2020年の...

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