10月某日、阪神タイガースファンの3名に集まってもらい覆面座談会を開催しました。メディアではその経済効果や熱狂の様子が伝えられていましたが、ファンは実際のところ、消費意欲を促進されたのでしょうか。ここではN=1の声を聞くべく、阪神タイガース優勝による熱狂を肌で感じた皆さんに聞きました。



阪神梅田本店の行列とセールの様子。写真は阪神梅田本店提供。
20代男性 Aさん(学生・関西在住)
阪神甲子園球場で学生アルバイトをするほどの阪神タイガース好き。
50代女性 Bさん(会社勤務・関西在住)
家族代々、阪神タイガースファン。優勝セールは「何でもよいから何かを買いたくなる、魔法の場所」と語る。
30代女性 Cさん(会社勤務・東京在住)
関西出身。「なぜ阪神タイガースが優勝しているのに、私は東京にいるのだ」と疎外感すら感じてしまったほどのファン。
行列を横目に出勤 いつもと違う熱気を感じた
─阪神タイガースファンの3名の皆さんに集まっていただきました。
Cさん まずは皆さん、優勝おめでとうございます(笑)。私は2003年、2005年のリーグ優勝のときはまだ小中学生の年齢。関西出身なので、当時は関西に住んでいました。街の様子も、よく行くスーパーマーケットも、もちろんメディアも大盛り上がりだったのを鮮明に覚えています。18年の時を経て、現在は東京の会社に勤務していますが、今回の優勝のような一大事のときに大阪にいられないことをとても悲しく思っていました。もちろん優勝した瞬間はテレビで観戦していましたが、その後の熱狂の様子もメディアで見るしかなく…。今日は関西在住の方々に、その時の熱気を話せてもらえることをとても楽しみにしていました!
Bさん 僕は生まれも育ちも関西です。家族が代々阪神タイガースファンであることもあって、生まれた頃からタイガースファンになることが使命として決まっていたような家庭で育ってきました(笑)。2003年、2005年の優勝時はまだ幼稚園生くらいで、当時のセールの状況などは記憶にないのが正直なところなのですが、今回の盛り上がりにはとても感動しました。街全体がお祭り騒ぎと言いますか、自然とセールに足を運んでみたいなという気持ちにさせられましたね。
Aさん 私は、住まいが阪神タイガース本拠地の阪神甲子園球場がある兵庫県なのですが、普段は大阪で勤務しています。優勝の翌朝、阪神梅田本店に大勢の人が並んでいる様子を横目に出勤しました。「帰りに寄ってから帰ろうかな」とか、「土日のほうがゆっくり買い物できそうだから、明日にしようかな」とか、そんなことをほぼ1日中考えながら仕事をしていたのは、ここだけの話にしておいて…