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阪神タイガース、18年ぶりのリーグ優勝 消費意欲向上の裏側に迫る

「 パインアメ」ならぬ、「パインアレ」企画の仕掛け人に聞いた販売までの過程

稲本ミノル(ヘソプロダクション)

阪神タイガースの優勝に際して発売を開始した商品「パインアレ」。あまりの人気ぶりによって即完売、現在も品薄状態が続いている。このヒット商品を企画したのがヘソプロダクションの稲本ミノル氏。発売までの短期間で繰り広げられた、誕生までの過程に迫った。

玩具や文具、日用品雑貨、衣料品や、菓子・食品などの企画、製造、販売コンテンツの企画、制作、版権管理を行っているヘソプロダクション。大阪府に本社を置き、2017ユーキャン新語・流行語大賞で「忖度」が年間大賞になったときには、同社で「忖度まんじゅう」を販売していたことから、代表取締役の稲本ミノル氏が受賞したことが記憶に新しい。

このように、これまでも時代のトレンドや社会の流れに沿ったユニークな商品を企画してきたヘソプロダクションだが、このたびの阪神タイガースのリーグ優勝に際しても面白い商品を開発した。

今回企画した商品は「パインアレ」。リーグ優勝から3日後の9月17日に発売を開始した。

「これは売れる」と確信背景にあった2つの話題

「パインアレ」は、パインが製造・販売するロングセラーブランドの「パインアメ」と阪神タイガースがコラボレーションして誕生した商品。企画を担当したのは、ヘソプロダクション代表取締役の稲本ミノル氏だ。発売以来、この「パインアレ」が飛ぶように売れている。

「ファンにとっては『パインアレ』というネーミングにピンとくるはずですが、この商品が生まれた背景にあるのは、大きな話題になっていた2つの出来事です。ひとつは阪神タイガースを18年ぶりのリーグ優勝に導いた岡田彰布監督が、試合の際に『パインアメ』をベンチで食べていたこと。もうひとつは、その岡田監督が優勝のことを「アレ」 と呼んでいたことです。当社は阪神タイガースのスポンサーでありながら、『パインアメ』の企画・販売も行っているので、タイガースとパインを繋げる絶好のチャンスなのではないかと思っていました」(稲本氏)。

発売開始1分で完売 『パインアレ』誕生の裏側

発売初日、店頭に並んだ『パインアレ』を…

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