販売・接客の現場で活躍する、キーパーソンに迫る本企画。今回は、カフェチェーンのカフェ・ベローチェ(以下、ベローチェ)有明店の富田真希子氏が登場。東京ビッグサイト前に位置する同店は、大型イベントの開催時には混雑を極める。スーパーバイザーの富田氏が考える、迅速かつ丁寧な接客の秘訣とは。
「迅速かつ丁寧」がベローチェ流 動作は秒単位の時間短縮を意識
コミックマーケット(以下、コミケ)は、毎年8月と12月に東京ビッグサイトで開催される、世界最大級の同人誌即売会だ。イベントには、コミック、アニメなど、幅広いジャンルの同人誌制作者やファンが集まり、国内外からの多くの参加者と来場者を魅了している。
コミケの開催時、東京ビッグサイト周辺は、数十万人もの来場者で賑わう。東京ビッグサイト前に位置する「カフェ・ベローチェ 有明店」も同様だ。実は、コミケ開催のたびに、そのハイレベルな店舗オペレーションがSNSを中心に注目を集めている。
コミケの時期になると、ベローチェ有明店には効率的なオペレーションの実現を図るため、各業務の熟練度が高いスタッフが集められる。スタッフの多くは、他店の店長を務める人材で、その高いスキルから、イベントの休憩に訪れる来場者を楽しませているという。同店のスーパーバイザーが考える、接客のキーポイントを取材した。
──担当業務と、普段の接客で心がけていることを教えてください。
現在、スーパーバイザーとして、複数店舗のトレーニングやフォローアップを担っています。今年の8月まで有明店のスーパーバイザーを担当し、コミケ時には店舗の全体指揮を統括していました。
店名であるベローチェは、イタリア語で「迅速」を意味します。そのため、ベローチェではスピーディーなサービス提供を重視しています。同時に、お客さまに寄り添った丁寧な接客も欠かせません。
その中でも、お客さまと最もコミュニケーションが取ることのできるレジでの接客時のアイコンタクトと挨拶は、常に心がけています。また、退店時のアイコンタクトも大切にし、最後までコミュニケーションに気をつけて…