販売・接客の現場で活躍する、キーパーソンに迫る本企画。今回は、セブン-イレブン・ジャパン(以下、セブン-イレブン)が初めて全国で開催した接客コンテスト「第1回接客コンテスト全国大会」にて、優勝を勝ち取った小西 碧氏に話を聞いた。日常的な接客に秘められたキーポイントとは。

セブン-イレブン
長岡中島7丁目店
小西 碧氏
約10年間のスポーツクラブでのフロントスタッフ・インストラクター業務を経て、現在に至る。店舗での勤務は約6年。声から笑顔が想像できる「笑声(えごえ)」を意識して日々店舗勤務にあたる。マスク越しでも「ウェルカム!」な気持ちが伝わる接客を心がけている。
モチベーション向上を目指す接客コンテストが初開催
セブン-イレブンは2023年6月、加盟店従業員のモチベーション向上を目的とした接客コンテストを開催した。
2022年10月から地区予選を開始し、条件を満たした約3000名の加盟店従業員から22名が全国大会に参加。高齢者への配慮など、与えられたテーマを基に、同社の商品を提案するといった、2分間の接客を実演した。
同社は、省人化の取り組みを進めながらも、利用者にとって利用しやすい店舗を目指している。さらに、近年は加盟店における従業員の定着を目指す取り組みを強化していることから、第1回接客コンテスト全国大会を実施に至った。
今回は全国初開催の同コンテストで、優勝を勝ち取った小西氏にインタビュー。日常の丁寧な接客が現れていた点などが評価されたという同氏に話を聞いた。
スピード×丁寧さで“コンビニ”に求められる最善の接客を
──初の接客コンテストで優勝されたと聞きました。
接客コンテストへの参加の話を聞いた時、純粋に興味を持ちました。これまで接客を認めていただく場は少なかったので、接客が好きな様子を見ていただけることは嬉しく思いました。また、過去にスポーツクラブに勤務していた際、大人数の前でレッスンを行うこともあったため、人前で話すことや実演することには抵抗感なく取り組めたと思います。
ただ、コンテスト...