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技術基点のプロモーションアイデア

日常の体験と感動をアイデアに『自分基点』のプロモーション

内山奈月氏(ハッピーアワーズ博報堂)

ハッピーアワーズ博報堂でコピーライター/アクティベーションプラナーを務める内山奈月氏は、“#流行禁句大賞”などキャッチ―な企画を打ち出し、注目を集めている。そのアイデアはどのように育まれ、磨かれているのだろうか。企画立案から実現に至るまでの思考や今後の取り組みについて取材した。

様々な広告表現を駆使し、新しさやおもしろさを追求する内山氏。

ハッピーアワーズ博報堂
コピーライター/アクティベーションプラナー
内山奈月氏

2018年、博報堂に入社。2021年から、ハッピーアワーズ博報堂に出向。ソーシャルな視点で、TVCMから新聞広告、交通広告まで幅広く企画。コピーを軸に、人を動かす。BOVA動画コンテストグランプリ、#PoweredByTweetグランプリ、朝日広告賞準グランプリなどを受賞。

人の心を動かす企画の“種” 自分自身の感動にフォーカス

──日々コピーライティングやプロモーションなど、様々な企画を考案されているかと思います。アイデアをかたちにする際、心がけていることはありますか。

まずは生活者目線に立ち、もしも自分だったら何が見たいか、何を使ってみたいと感じるか、想像することを大切にしています。そのため案出しの際は、商品・サービスに対して自分自身や身近な人が、何を思い、何を感じるのかを、徹底的に考えます。一方で、自分の感覚を疑うことも同じくらい大切にしています。企画出しは最初に浮かんだ案に愛着が芽生えがちなので、あえて「それよりもおもしろい案があるのではないか」と考え、あらゆる案を出し切った上で比較・検討し、客観的に自分の案を捉えられるようにもしています。

これまでの経験から、上手くいく企画というのは大抵、特に社内やクライアントを説得する必要なく、スムーズに実現に至るという印象があります。前提の説明に力を入れずとも、第一印象で企画が通り、賛同してくれる方や協力者も現れ、上手く進行していく。

反対に、説得が必要になるような企画は、大抵どこかで躓きます。そのため、説得が必要になる局面があったら必ず立ち止まり、どうしてこれは違うと思うのか周りの意見を聞くことを大事にしています。自分の感覚と周りの感覚が一致するところが必ずあると信じて、企画をブラッシュアップしています。

──そうしたアイデアを生み出すために、日ごろから実践していることはありますか。

なるべくいろんな経験をし、自分自身の心が動いた瞬間を大切にして...

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