近年、グローバルPRの世界で注目を集める「ブランド自身がメディア化する」動き。米国ではコンテンツマーケティングに取り組む企業が増え、いよいよ本格化しそうだ。読売新聞記者、PR会社を経て米国で活動する岡本純子氏が現地から解説する。
日本企業の海外進出が進む一方で、せっかくのいいモノ、サービスの魅力を伝えきれないがために、なかなかその実りをあげることができない企業も多い。そうした日本企業や日本人の国際舞台での「コミュニケーション下手」を克服する方法はないものか─。
答えを求めて、3カ月前、9年間勤めたPR会社を辞め、アメリカ・ニューヨークにやってきた。「新聞記者」と「PRコンサルタント」という、コミュニケーション業界の「表と裏」で得た経験を活かし、ジャーナリスト兼コンサルタントとして、グローバルコミュニケーションの奥義を吸収すべく奮闘中の身である。
学ぶことはまだまだ数多いが、様々な業界人に会い、メディアや文献を読み漁り、少しずつ、この国のコミュニケーション事情も見えてきた。そこで今回、激動のさなかにあるアメリカの最新PR事情をご紹介するとともに、2015年のグローバルPRトレンドを“大予測”してみた。見えてきたのはまさに、「PR」のパラダイムシフト。日本のPR業界にも、この変革の波は確実に訪れるはずだ。
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