「戦略」「クリエイティブ」「実施効果」に優れたDMを顕彰する、「全日本DM大賞」（主催＝日本郵便）の作品募集が始まった。今年で29回目を迎える同賞の応募締切は11月30日（当日消印有効）。クロスメディアプロモーションと連動したDMから低予算のはがきDMまで毎年、規模や予算の多様な作品が集まる。ここでは前回のグランプリ作品をはじめとした受賞作品を紹介する。
金賞・グランプリ／グーグル
～ビジネス繁盛の“カギ”をGoogleと一緒に見つけませんか～
サービス体験型鍵付きDM
グーグルは、検索連動型の広告サービス「GoogleAdWords」の新規顧客獲得を目的に、鍵付きの箱で体験型DMキャンペーンを展開した。優良見込み企業のマーケティング責任者1000件に発送されたこのDM、箱の南京錠を開けるには、3ケタの番号を入手しなければならない。その方法は、箱を覆う帯紙に書かれたキーワードをGoogle検索して、実際にAdWords枠のリンクをたどることで入手できるという仕組み。箱の中には、「ビジネス繁盛虎の巻」と書かれた巻物と扇子のノベルティを封入し、親しみやすさを訴求するため和風テイストに仕上げた。また、送付先への電話フォローも行い、DM開封率95％、アンケート回答率51％の効果につなげた。
金賞／コンビネクスト
妊娠月齢分析によるタイミングと
オファー最適化で見込み顧客の本品購入率を
26倍に変えたマジック
ベビー服「コンビミニ」の企画・販売を行うコンビネクストは、初めて出産を迎える母親の不安を和らげるDMアプローチを、月齢別に3回行った。ユニセックスのベビー服、出産に関するガイドブック、子育てに関するマンガを送付することで、プロモーション実施前と比較し、購入率が26倍に増加した。
プログレッシブ賞／ティールーム紅茶の森
季節のご案内（現代版鳥獣戯画シリーズDM）
都内の紅茶専門店ティールーム紅茶の森は、2012年末から季節ごとに5回シリーズのはがきDMを展開した。既存顧客の来店頻度を上げるのを目的に、毎回季節感のある森の中のワンシーンを、鳥獣戯画のようなイラストと文章で表現。これが功を奏し、レスポンス率30～35％を達成した。
第29回全日本DM大賞作品募集
【応募締切】 11月30日（日）当日消印有効
2015年2月下旬に入賞者への贈賞式を行い、
3月上旬に入賞作品展示予定。
詳細は http://www.dm-award.jp/
前回JP タワーで開催された贈賞式。
