IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

           

新商品開発のためのチームとアイデア

ターゲットは”山口さん”、ひとりの女性を徹底的にリサーチして生まれた商品

「+9」 ポーラ

ポーラの新ブランド「+9」は同社としては珍しい低価格の日常使いのブランド。ブランドマネージャーである“ 山口さん”を徹底的にリサーチすることからうまれた。

01 11月に発売された「+9」のラインナップ。
ハンドクリーム、リップバーム、入浴剤、それぞれの商品ごとに表現は異なるが、並べたときに一つのブランドとして見えるようデザインされている。入浴剤のイラストはアーティストのRYU ITADANIさん。

“山口さんのブランド”をつくる

ポーラは、今年11月に新ブランド「+9(アドナインス)」を立ち上げる。これはポーラの運営するエステサロンを中心に販売するブランド。エステを利用した後に、気軽に、楽しく商品を選んでほしいと考え、企画されたもの。近年、ポーラといえば「B.A」や「APEXi」など、効果のある化粧品シリーズで話題を集めているが、「+9」はハンドクリームやリップバームといった日用品をラインナップ。そのパッケージはいずれもポップでかわいい印象、よい意味で“ポーラらしからぬ”プロダクトとなっている。

「そもそもの課題は、エステに通うお客さまの声から始まりました」と、同ブランドマネージャー 山口裕絵さんは振り返る。「自分たちでいうのもなんですが、ポーラという企業は非常に真面目で、効果効能を追求し続けています。その結果、高価格帯の商品が増え、パッケージもそれに見合ったデザインになっています」(山口さん)。高価格帯の商品は、百貨店や直営店では確実に売れる。しかしエステサロンに通う顧客から、こんな声が聞こえてきた ...

あと82%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

新商品開発のためのチームとアイデア の記事一覧

商品開発は「ロジック」「センス」「ラブ」で決まる
どんなに小さなことでも、新しい開発につながる種を見つけていく
テーマは「企業間連携」、広告で伝える中堅・中小企業の力
有田の街から発信する新しいものづくりのプロジェクトが始動
震災経験を活かして2つの安心を備えた防災キット
世界各国のデザインスタジオがつくりあげた最高技術のノートブック
美術館のコンセプトを反映したこれまでにないミュージアムグッズ
一緒につくることで、新たな技術開発のきっかけをつくる
メーカー、流通、地域が一体となってブランドを育てる新しい仕組み
ターゲットは”山口さん”、ひとりの女性を徹底的にリサーチして生まれた商品(この記事です)
真面目に楽しく考えながら、合同チームで実現。新コンセプトのお菓子キット

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
ブレーンTopへ戻る