日本唯一の広報・IR・リスクの専門メディア

           

大学広報ゼミナール

大学広報に必要な「裏側の解説者」

澁谷太輔(北海道武蔵女子大学・短期大学)

北海道武蔵女子大学・短期大学 入試広報課の澁谷です。今回は大学でのメディアの活用法について、もう一歩踏み込んで話していきます。

現在、SNSやウェブメディアの普及により、各大学の情報は溢れかえっています。単に「イベントを開催しました」「このプログラムを実施しています」と発信するだけでは、自分の大学の情報でさえも流れていく「お知らせ」の中で埋もれてしまいがちです。

高校生や社会の関心を引き、記憶に残る大学広報を行うためには、日記やレポートのような単なる事実の羅列ではなく、意味や背景を伝える「ストーリーテリング」が欠かせません。

なぜストーリーテリングが必要か

現代の消費者は、単に商品を売り込むためにCMや広告だけでは十分に説得されなくなりました。商品を購入する際には、商品に関する背後にあるストーリーや理由を知りたいと考える人が増えています。これは、商品が持つ価値や意義を理解し、納得することで、購買意欲が高まるからです。表には見えてこない、本来は語られることのない“ストーリー”を第三者が語ることで物語が立体的に見えてくるのです。

このことを大学広報に置き換えると、どうでしょうか?大学広報の目的は、単に大学の活動を伝えることではなく、その価値を高校生や社会、また学内の教職員に…

あと80%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

大学広報ゼミナール の記事一覧

大学広報に必要な「裏側の解説者」(この記事です)
オープンキャンパス以外も継続的な情報発信を
非日常の提供も意識した大学全体ミュージアム化
オープンキャンパスは最大の広報媒体
学生広報スタッフを育て高校生の憧れの存在に
大学の常識を疑う高校生目線で広報を整頓
広報会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する