北海道武蔵女子大学・短期大学 入試広報課の澁谷です。今回は大学でのメディアの活用法について、もう一歩踏み込んで話していきます。
現在、SNSやウェブメディアの普及により、各大学の情報は溢れかえっています。単に「イベントを開催しました」「このプログラムを実施しています」と発信するだけでは、自分の大学の情報でさえも流れていく「お知らせ」の中で埋もれてしまいがちです。
高校生や社会の関心を引き、記憶に残る大学広報を行うためには、日記やレポートのような単なる事実の羅列ではなく、意味や背景を伝える「ストーリーテリング」が欠かせません。
なぜストーリーテリングが必要か
現代の消費者は、単に商品を売り込むためにCMや広告だけでは十分に説得されなくなりました。商品を購入する際には、商品に関する背後にあるストーリーや理由を知りたいと考える人が増えています。これは、商品が持つ価値や意義を理解し、納得することで、購買意欲が高まるからです。表には見えてこない、本来は語られることのない“ストーリー”を第三者が語ることで物語が立体的に見えてくるのです。
このことを大学広報に置き換えると、どうでしょうか?大学広報の目的は、単に大学の活動を伝えることではなく、その価値を高校生や社会、また学内の教職員に…
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