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オフィスに見る企業のコミュニケーション戦略

流行発信地「原宿」に新本社設立「二本社体制」で食の革新を推進

湖池屋

リアルの価値が再認識される中、オフィスは企業にとってコミュニケーションツールとしての存在感を高めている。その戦略に迫った。

湖池屋は2023年10月、原宿に新たに本社を新設した。従来の湖池屋本社(板橋区成増、以下成増本社)と合わせて“二本社体制”とし、食生活の多様化に対応できる「食のイノベーション」を推進する狙い。

食のイノベーションに注力する背景として、スナック菓子業界では2016年頃には商品が「コモディティ化」され、収益を上げにくい状況に。そこで同社は価格競争には参入せず、「湖池屋プライドポテト」や「ピュアポテト」など高付加価値商品を立て続けに投入。「巣ごもり需要」によるスナック菓子のニーズ増加も後押しし、2023年には2017年比で売上1.5倍に成長した。

2017年に社運をかけて発売された「湖池屋プライドポテト」は、当初の目標を大きく上回り大ヒット商品となる。以降、同社はプレミアム商品路線に舵を切り、二本社体制でさらなる革新を狙う。

こうした「絶えず変化をしていないと生き残れない時代」において...

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