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映画で学ぶ広報術

広報担当者、必見の映画『クイーンメーカー』

野呂エイシロウ 放送作家・PRコンサルタント

名画から最新作まで、映画に数多く登場する広報・メディアの仕事。1本の作品から、気になるセリフと名シーンをピックアップします。

「(謝罪会見で)脱げた靴…当事者が持っているハンドバック。いずれも検索1位で完売。こうやって世間の目をそらすのよ」
「私達のオーナー一家がどんな罪を犯したじゃなくて、何を着て何を履いたかに関心をそらすの」
「あんな報道をしておいて、(私たち企業の)CMだけよこせって?」

イラスト/ミツミマリ

『クイーンメーカー』
公開 2023年
製作国 韓国
監督 オ・ジンソク
脚本 ムン・ジヨン
出演 キム・ヒエ、ムン・ソリ、リュ・スヨン、ソ・イスク

STORY
巨大財閥企業のウンソングループ戦略企画室長に登りつめ、“天才広報”とも称されたファン・ドヒ。しかし裏では財閥家の失態や汚点を、手段を選ばずに揉み消す役割を担い、陰では“水洗トイレ”や“会長の犬”とも言われていた。そんな中起こった悲しい事件をきっかけに、ファン・ドヒはウンソングループを退社することに。絶大な権力と財力を持つ財閥家への復讐を果たすため、持前の調整能力で人権弁護士オ・ギョンスクをソウル市長に当選させる選挙戦に挑む──。

「野呂さん。今回の件、揉み消せませんか?」という相談が絶えない。毎月ある。

そもそも揉み消すとは、火のついているもの…

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