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映画で学ぶ広報術

広報担当者、必見の映画『64(ロクヨン)前編』

野呂エイシロウ 放送作家・PRコンサルタント

名画から最新作まで、映画に数多く登場する広報・メディアの仕事。1本の作品から、気になるセリフと名シーンをピックアップします。

「お、広報官が来たぞ!」
「書かれない権利もある」
「広報官の任として来ました」

イラスト/ミツミマリ

『64(ロクヨン) 前編』
公開 2016年
製作国 日本
監督・脚本 瀬々敬久
原作 横山秀夫
脚本 久松真一
出演 佐藤浩市 ほか

STORY
わずか7日間しかない昭和64年に起こった少女誘拐殺人事件「ロクヨン」。未解決のまま14年の時が流れ、時効が迫っていた。その頃、かつて刑事としてロクヨンの捜査に加わっていた三上義信(佐藤浩市)は、警務部の広報官に着任し、記者クラブとの確執や刑事部と警務部の対立などに苦心する日々を送る。そんなある日、ロクヨンを模したかのような誘拐事件が発生するー。

本連載で紹介した映画の中で、広報がこんなに辛いと思った作品はない。記者クラブに行ったことはあるが、記者クラブと警察の広報官のやり取りの様子は本作で初めて知った。

「64(ロクヨン)」は、昭和64年に起こった誘拐事件を中心に起こる物語だ。昭和64年はご存知の通り、昭和天皇の崩御があり、わずか1週間と非常に短かった年である。そんな時に起こった事件は報道の量も少なく、情報も...

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