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元ディレクターが直撃取材!テレビ番組制作者の本音

視聴者の声を最優先 『あさイチ』ならではの切り口とは

下矢一良(PR戦略コンサルタント・合同会社ストーリーマネジメント代表)

テレビ東京出身で経済番組のディレクターを務めていた筆者が、実際に人気番組の制作者にインタビューしメディア対応の極意を聞き出します。

『あさイチ』

『あさイチ』キャスターを務める博多華丸・大吉博多華丸博多大吉(写真左・同中央)、鈴木菜穂子アナ(同右)。同番組はNHK系列で2010年3月29日放送開始の情報番組。毎週月曜~金曜の8時15分から9時54分。

日本放送協会
メディア総局第2制作センターライフ
チーフ・プロデューサー
石塚利恵氏(写真左)

1995年にNHKに入局。ディレクターとして『週刊こどもニュース』『天才てれびくん』『トップランナー』『ディープピープル』など、青少年番組を中心に制作。2016年にプロデューサーになってからは『沼にハマってきいてみた』などを立ち上げ、現在は『あさイチ』『ゲームゲノム』制作統括を務める。

斎藤大輔氏(同右)
大学卒業後番組制作会社に就職し、2003年に中途採用でNHK入局。『あさイチ』には番組開始時からディレクターとしてかかわっている。プロデューサーとしては『あさイチ』ほか『みんなで筋肉体操』『筋肉アワー』『マサカメTV』などを担当した。2022年1月から現職。

インターネットコミュニティと同じくらい、あるいはそれ以上に、「受け手」との関係が「濃い」かもしれない朝のテレビ情報番組、それが『あさイチ』だ。

その『あさイチ』と視聴者の濃密な関係を最も端的に表しているのが、視聴者からのFAXやメールの「数」だ。

「(視聴者から関心ごとや番組への意見を募る)『あさイチアンケート』には、毎回1000通ほど回答が集まります。特に関心の高いテーマだと放送中に何千件と来ることも珍しくありません」。

こう語るのは、斎藤大輔チーフ・プロデューサーだ。斎藤氏とともに番組制作を統括する石塚利恵チーフ・プロデューサーも、『あさイチ』を担当するようになってから、視聴者からの反響の大きさに驚いたという。

「今までで最も反響があったのは、2020年10月5日に放送した『人生が輝くヒケツ!“推しのいる生活”のススメ』という特集です。事前のアンケートには、4万5000通もの回答が来ました。『これでこの特集をシリーズ化できる』という手応えを得ました」。

2020年10月に初回を、そして翌年1月には続編の「人生&社会が変わる!すごいぞ“推し活”パワー」を放送。あまりにも反響が大きかったこと、そして推し活には多種多様なジャンルがあることから...

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