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元ディレクターが直撃取材!テレビ番組制作者の本音

番組の独自取材で新しいニュースを 社会の問題を「誰のために伝えるのか」

下矢一良(PR戦略コンサルタント・合同会社ストーリーマネジメント代表)

テレビ東京出身で経済番組のディレクターを務めていた筆者が、実際に人気番組の制作者にインタビューしメディア対応の極意を聞き出します。

『めざまし8』

フジテレビ系列で2021年3月放送開始の情報番組。毎週月曜~金曜の8時から9時50分。

メーンキャスターを務める永島優美アナ(左)、谷原章介(右)。

フジテレビジョン
ニュース総局情報制作局情報制作センター
『めざまし8』チーフプロデューサー
渡邊 貴氏

1998年フジテレビ入社。ドラマのAD、営業を経て、2003年から情報番組の制作に携わる。『めざましテレビ』『とくダネ!』などでディレクター、『Mr.サンデー』で総合演出を担当。『めざましテレビ』のチーフプロデューサーを経て、現在『めざまし8』プロデューサー。

『めざましテレビ』は、28年続くフジテレビの朝の看板番組だ。その「めざまし」の名を冠して昨年春にスタートした『めざまし8』。コンセプトは「大人のめざまし」だ。

「8時はひとつの区切りとなる時間です。家族が通勤や通学に出た後、ゆっくりとニュースを見たい『大人の時間』が始まる。そして見ているうちに目覚めてくる、あるいは見ていて元気になるという世界観は『めざましテレビ』と共通しています」。

こう語るのは『めざましテレビ』でチーフプロデューサーを務めた後、『めざまし8』を立ち上げた渡邊貴チーフプロデューサーだ。

独自取材へのこだわり

『めざまし8』は、いくつも新機軸を打ち出している。その大きな柱となっているのが、「独自取材」へのこだわりだ。情報番組は「社会の関心ごとや重要なニュースを伝える」という性質上、どの番組も同じようなトピックスを扱うことになってしまう。だが、『めざまし8』は他局が扱わない「独自取材」の情報を毎朝伝えている。

「『めざましテレビ』から続けて見ている人にも『8時から新しいニュースが始まる』という気分になってもらいたい。ですから、番組独自の取材にこだわっています」。

ある1週間の独自取材のラインナップを見ると、実に幅広い。

「『いつもニコニコ笑って登園』3歳女児バス置き去り 園関係者を独自取材」「『キャーという悲鳴聞こえて』独自取材 子供“飛び出し”自転車と衝突」「『唐揚げ』『子供のおやつ』も狙われる 独自映像 危険!人襲うトビ『かみつき』も」。

「広く社会の関心を集めているニュース」から「ちょっとした街の話題」まで、独自取材は多岐にわたっている。

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