ここまでの調査結果でも分かるように、各企業の課題に応じて、オウンドメディアに求める役割や効果測定、運営体制は異なります。では、どのようにコンテンツを組み立て、目的に応じたステークホルダーとの関係構築をしていけばいいのでしょうか。各社の取り組みを紹介します。
67歳で転職成功、シニア人材にインタビュー
シニアジョブ
50歳以上のシニア人材の紹介、派遣事業を行うシニアジョブでは、ウェブマガジン「シニアタイムズ」を運営する。反響があるのは、中高年の転職ノウハウ、仕事探しのコツについての記事。メディア企業からの問い合わせにもつながったのが、「67歳で建築から不動産への異業種転職」に成功した人へのインタビュー記事だ。
再就職後、若い人に混ざって新しい資格取得の勉強にも取り組む「学び続ける姿勢」を伝えたほか、採用した企業側にも話を聞き、「年齢にかかわらず、頭が柔らかく向上心のある人と一緒に働きたい」と考えている実態を伝えた。同社ではオウンドメディアを通じて取材協力者との関係を構築しておくことで、メディアからシニア取材の希望が来た時にもスムーズに対応している。
多様な働き方が分かる、リアルな「副業」座談会
ツクリエ
起業家支援を行うツクリエでは、ウェブマガジン「ヨムリエ」を展開。起業家に寄り添って働くメンバーたちの仕事をクローズアップする記事などを掲載し、認知向上を狙う。記事から採用につながるケースもあるほか、離れて働くスタッフの業務理解を深めるツールにもなっている。
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