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ユーザーコミュニティの力

ネット集合知から生み出される成果とその活用方法は?

片野浩一(明星大学)

活況を呈しているユーザーコミュニティを考察すると、コミュニケーションの本質が見えてきます。ステークホルダーに適したアプローチを選び取るためのヒントを探ります。

アマチュアユーザーが集まるコミュニティやプラットフォームで共創された集合知が、様々なアウトプットを生むことがあります。

ネット集合知の分類

のようにネットを介して集まるネット集合知には、集団知性(コンピュータと分散ネットワークで多数の知を集結し中央管理される)と、群衆の英知(ユーザーの自律的な接続と創発から拡散的に生まれる)があります。そのアウトプットはUGC(ユーザー生成コンテンツ)と問題解決に分かれます。このユーザーコミュニティから生まれる成果は、ネット集合知やユーザーイノベーションの視点から研究が進んでいます*1

図 ユーザーコミュニティ共創によるネット集合知

*1 集合知が専門知をしのぐという多様性予測定理を紹介した最近の文献に次がある。Page, Scott,E.(2018) The model thinker─what you need to know to make data work for you, Basic Books.(スコット・ペイジ『多モデル思考』椿広計監訳,森北出版,2020年)

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