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認知から理解さらに共感へ 「自治体PR」の新たな手法

宮野真守起用したPR動画「佐賀飯アニメ」 企画の背景を聞いた!

佐賀県

2013年から継続的に企業やブランドとのコラボ施策を展開している佐賀県。アニメやゲームなど熱狂的な愛好者のいるサブカルチャーとも積極的に組み、それが、全国規模で一定層から注目される今の形をつくっている。

佐賀県は2月15~24日の10日間連続で、『23時の佐賀飯アニメ』と題した短尺動画をTwitterに投稿した。これは、竹崎カニや佐賀ラーメン、佐賀牛®など、1日1食材ずつ10種の佐賀県のグルメをアニメで紹介するものだ。

アニメならではの表現に加え、声優の宮野真守さんが「うめぇ」など合いの手を入れることで、さらなるシズル感を演出。県産品のECサイトなどからの購入を促し、コロナ下で苦境に立たされている地元の観光・飲食業界を応援したい、との考えのもと企画された。Twitterでのインプレッション合計は2159万回以上に達している(4月6日時点)。

アニメならではの描写を

訴求手段になぜアニメを使ったのか、その理由を、同県政策部広報広聴課の永尾早紀氏はこう説明する。「例えば、ジブリ作品が地上波で放送された際には、作品内に登場した料理が『美味しそう!』とSNSでトレンドに上がってきたりしますよね。さらに、それに触発された人が実際にその料理をつくるなどの反響があります。そうした現象を捉えました」。

「さらに、実写では難しい表現もアニメならできる、という点も鑑みました」。例えば一人称視点で「いちごさん」を一口かじるシーンがある。断面がアップの状態で果汁がはじける、という演出がなされているが、これはアニメだからこそ可能なもの。「アニメで描くことで、自分が食べているような感覚と、果物であれば瑞々しさ、ラーメンであれば湯気が立つ感じをアニメで際立たせることができました」。

動画は投稿後、すぐに反響が。Twitter上には「佐賀飯、ポチりました!(ECサイトで商品を購入した、の意)」などのコメントが並んだ。

さらに、予想外だったのが、県民が動画では取り上げられなかった自身のお気に入りの店を、本投稿にぶら下げる形で紹介ツイートしたことだ。「『他にもこういう店があるよ』など、県民の皆さんが一緒に盛り上がってくださいました」。さらに、取材した店をはじめ地元企業もリツイートなど拡散に協力。

「地元の食自慢を軸としたPR施策などは...

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