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認知から理解さらに共感へ 「自治体PR」の新たな手法

自治体初Slack利用の「リモート市役所」 とは?

長野県佐久市

移住について相談でき、情報を得られるオンラインサロン「リモート市役所」に取り組む長野県佐久市。Slackを活用した自治体初となるコミュニケーション手法について、その運用の裏側を聞いた。

DATA
『リモート市役所』
URL https://www.city.saku.nagano.jp/outside/citypromotion/salon(リモート市役所ホームページ)
メディア設計 Slack、ホームページ、オンラインイベント、プレスリリース、オンライン記者発表会
ターゲット 20~40代の東京圏在住者(移住検討者)
目的 移住・定住人口及び関係人口の増加、市民のシビックプライド向上
体制 佐久市企画部 広報広聴課(2人が運用担当、そのほか職員も投稿に参加)、オズマピーアール(4人)、ブルーパドル(1人)
期間 2021年1月25日~(2020年度施策として開始し、2021年度の施策としても引き続き実施中)
効果測定 リモート市役所への参加者数(短期目標)、ターゲットの佐久市の認知度、来訪指数・移住者数、市民のシビックプライドポイント(長期目標)

長野県佐久市は、シティプロモーションの一環で、チャットツールSlackを活用したオンラインサロン「リモート市役所」の運営にチャレンジしている。移住や佐久市に関する情報を気軽に語り合えるプラットフォームとして、2021年1月にオープン。移住後の仕事、子育て環境など、リアルな情報が行き交う。

開始2カ月半で登録した人は約800人。集まっているのは、佐久市への移住に関心の高い層だけにとどまらない。エリア問わず移住自体に興味のある人や、地域とつながりを持ちたい市民、関係人口(出身者や仕事で関わりのある人、何度も観光に来たことがある人等)、さらには取り組み自体に興味がある人も参加。チャットを眺めているだけでも、佐久市への関心や理解を深める機会になっている。

リモート市役所を運用するのは、佐久市の広報広聴課。オズマピーアールと組み、「運営アカウント」としてサロンに入り、投稿された質問・相談に対する回答を行う。運営チームでは、参加者の自己紹介を参考に投稿を促したり、サロンを活性化するテーマを投げかけたりもしている。

なぜSlack利用だったのか?

そもそも佐久市が「リモート市役所」に取り組むことになった経緯は...

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