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「オンライン記者会見」の舞台裏

リアルの開催以上に事前準備が大切 「オンライン記者会見」の舞台裏

リアルイベントの中止・延期に伴い、「オンライン」への切り替えが進んでいる。本稿では、オンライン記者会見を開催した企業に、実施の流れやポイントを聞いた。専門家による、声や立ち居振る舞いにおける注意点やアドバイスも参考にしてほしい。

マクニカ

    会見名:次世代スマートファクトリーを実現する Digital Synergy Factory提供開始につきまして

  • 開催日/4月27日(月)
  • 会場/マクニカ 本社(オンラインのみ)
  • 広告会社/なし
  • イベント会社/なし
  • PR費用/完全内製
  • 出席者/佐藤篤志(マクニカ イノベーション戦略事業本部 本部長)、阿部幸太(同 インダストリアルソリューション事業部 事業部長)
  • オンライン視聴/合計12媒体20件
  • 掲載・放映メディアの属性・数/新聞:全国紙1紙、インターネットメディア:9媒体
新サービス発表会でメディアの参加率アップ
準備段階

使用ツール:Zoom(集客管理、システム運営は内製)

☑オフライン同様の雰囲気づくり(バックパネル・高品質な画、音声)

☑個別取材対応(ぶらさがり用にZoomの会議室を2部屋用意)

☑通信環境の事前リハーサルを1週間前に実施

☑運営側と参加者側に分かれて、当日を想定したリハーサルを複数回実施

告知

メディアへの連絡は2回
(前週金曜日、当日の1時間前)

POINT

●案内文には、ZoomのURLとパスワードを入れ、飛び込み参加しやすいようにした。

●「なぜ今このサービスをリリースするのか」の理由を説明。

本番当日

参加者側は強制ミュートの設定(Q&Aはチャット機能でのみ受付)。会見の最後にすべての質問に回答

POINT

●司会者が質問を読み上げることで、オフライン同様のコミュニケーションを意識した。

事後対応

☑当日の資料、及び事前に撮影した写真を、記者会見終了後、即展開

☑リレーションのあるメディアには、事後個別に連絡・フォ ローを実施

    広報担当者はオンライン会見をどう感じた?

    メリット

  • 参加(メディア)側のスケジュールが調整しやすい(=参加率を上げられる)
  • 主催者側の準備工数削減(会場準備、受付、参加者向けの物品手配などを省略できた)
  • デメリット

  • 参加側の通信環境次第ではトラブルが発生する可能性あり(今回はうまくいった)
  • リアルな写真が撮影できない
あと62%

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