世の中には「発想」にまつわる本はたくさんある。ところが「妄想」となると、それほど多くはない。
本書の著者、浅生鴨氏によれば妄想の広げ方にはコツがあり、妄想を形にしたりアレンジしたりする方法もある。「日々の妄想こそが、アイデアの種になる」という著者なりの思考プロセスを解明するのが、この本の狙いだ。
「『普段、企画を考える仕事をしている人はこんな風に毎日を過ごしているんだ』というヒントになれば。新しく企画担当になった人や新しい施策を急に考えなければいけなくなった人のための入門書のひとつとして、参考にしてもらえたらと思います」。
著者はNHK出身で、かつて広報局で公式Twitterアカウントの運営を担当していた。NHKの固いイメージを覆すような"ゆるい"投稿が話題となり、企業アカウントの中の人の先駆けとしても知られている。
2014年にはNHKを退職し、現在は作家やクリエイターとして活躍。個人アカウントには約4万人のフォロワーがいる …
あと68%