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SDGs実践ノート

全社員にSDGsを浸透させる 社内発信の工夫とは

積水化学工業

SDGsはコーポレートブランドの確立に欠かせない共通言語。広報担当者が社内外に向けて発信するためのヒントを探ります。

2017年4月に中期経営計画(2020年3月まで)を発表した積水化学工業。1947年創業の同社は「100年たっても存在感のある企業グループであり続けること」を目標としており、そのための経営戦略として「ESG視点での事業と一体となったCSR経営の推進」を盛り込んだ。これは、「環境」「人材」「CS品質」の3つの"際立ち"と、「働く環境」「安全」「コンプライアンス・人権尊重」の"社会への約束"の両輪で社会への要請に応え、経営の質の向上を図るものだ。

この中期経営計画に合わせてCSR担当部署を経営戦略部に統合。ほかに経営企画、環境経営、IR、広報が含まれる同部では、連携してSDGsの17ゴールの達成に向けた取り組みを推進している。

そのひとつが2006年に始めた「環境貢献製品」の認定。顧客や社会の環境負荷低減に貢献し、従来の製品・システムに比べて一定レベル以上の効果を有する製品・事業を「自然環境製品」として認定してきた。2015年にSDGsが提唱されると、「社会環境貢献製品」と定義を拡充することを検討。2017年度から健康寿命の延長(ゴール3)、社会インフラの強靭化と普及促進(ゴール9)、暮らしの安全性と災害耐性強化(ゴール11)などSDGsの視点を認定要件に加えた。

このような製品を通じた取り組みだけでなく、社内外での啓発イベントにも力を入れている。環境経営グループが主導して開催しているのが「世界こどもエコサミット」 …

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