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長寿企業の極意・周年イヤーの迎え方

60周年を迎えた日本コカ・コーラのインターナルコミュニケーション

日本コカ・コーラ

社史や理念、事業の意義を見直す機会となる周年をどのように迎えるか。長寿企業から学ぶ連載です。

テレビ番組『笑っていいとも!』のパロディー仕様となっている今回のイベント。社員が自ら「参画」できるよう、フォトスペースを用意し自由に写真を撮れるようにした。

日本コカ・コーラは2017年、創立60周年を迎えた。同社で広報を統括する熊崎加奈子氏(広報・パブリックアフェアーズ本部 広報部 統括部長)らは2016年12月、周年事業のプロジェクトチームを結成。主にインターナル(社内・従業員)の活性化を目指し、グッズ制作や記念イベントを企画した。

今回の取り組みの中でも特に中心となっているのが、7月24日に本社内で実施された大規模な従業員向けパーティー。当日は東京本社と滋賀県にある守山工場などから約450人が参加した。

イベントはテレビ番組『笑っていいとも!』のパロディー仕様で、参加型のクイズやゲストのスピーチを盛り込んだ。北澤豪さん、森理世さん、小塚崇彦さんらが来場したほか、社内からは副社長の北島伸一郎氏や、東京2020オリンピックゼネラルマネージャーを務める高橋オリバー氏も登壇。日本コカ・コーラのこれまでの歴史を振り返り、また未来について考えるような内容とした。「これほど大規模な社内イベントを広報部が主体になって実施したのは今回が初の試み」と熊崎氏は説明する。

歴史や概念を社員自ら発信

同社は日ごろからインターナルコミュニケーションに注力しており、年に4回社員に向けた活動報告の場を設けるほか、新商品やキャンペーンにちなんだ社内コミュニケーションなども実施している。そのような流れの中で、創業60周年という特別な年を社員と対話するよい機会だと考え、大規模なパーティーを実施するに至った。

熊崎氏は、インターナルコミュニケーションには主に2つの目的があると考えている。ひとつは、楽しいイベントに参加することによって各社員が「本当にこの会社で働いていてよかった」と実感できるようにすること。2つ目に、コカ・コーラの歴史や理念を知り自社に関する理解を深め、会社に誇りを持つこと。

さらに、この「理解を深める」ということはグローバルで取り組んできたプロジェクト「コカ・コーラアンバサダー」を進める上でも非常に重要であるという。「社員一人ひとりがコカ・コーラシステムを代表するアンバサダーになる」というミッションのもと、日本でも2013年から実施してきた。自社の歴史を学ぶことで、公の場だけでなく普段の生活の中でも折に触れて話ができるようになるのが理想としている ...

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