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広報パーソンの倫理観を考える

差別表現、誹謗中傷......今こそ知っておきたい広告を取り巻く法規制と倫理観

林 功(アドリーガル・オフィス 代表)

広告・表示を取り巻く様々なアドルール

企業の広報担当者といえば会社案内など印刷媒体の制作、ホームページの運営、SNSアカウントの更新などの業務を担うことが多いと聞く。私の拙い経験が「広報担当者が発信する情報の倫理観」についてお考えの方に少しでも役立てば幸いである。なお、本稿でいう「広告・表示」は一般消費者向けのものとし、事業者向けのBtoBは除外したい。

広告・表示が制約を受けるアドルール(左表を参照)は、法律から自主基準、そして人によって判断が大きく異なる倫理観まで幅広い。一方、問題となる広告の分類としては図1のとおりである。

図1 問題となる広告の分類

広告が問題となる態様は、訴訟、行政処分から苦情・意見まで様々な形があり得る。このなかでも特に倫理観に関わるものの多くは、図1(4)(5)に含まれる。図2図3では(4)(5)に該当する具体的な事例をご紹介したい。なお、(5)に該当する「倫理上問題になり得る広告」を分類すると以下の4つに ...

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