
アサヒ飲料が2023年12月にオープンした「ほっとカルピス」自習室。中高生であれば誰でも利用できる自習室を、メーカー企業が提供したことで話題になった。勉強に集中できる空間づくりにこだわった本企画について、同社のプロモーション戦略部クリエイティブグループ 石川綾奈氏に話を聞いた。
1919年から発売している日本初の乳酸菌飲料「カルピス」。「人と時をつなぐ、“甘ずっぱいおいしさ”がみんなの“幸せ”を増やして、世界の“ピース”に貢献する」をテーマに掲げる、ロングセラー商品だ。
特に2023年度は、若年層に向けた「記憶に残る飲用体験の機会創出」に注力。夏には冷えた「カルピス」をメインとしたイベントを実施し、冬には「ほっとカルピス」を軸にコミュニケーションを行った。
アサヒ飲料はそういった若年層向けのプロモーションの一環として、2023年12月に「ほっとカルピス」自習室をオープン。受験や期末試験を控える中高生に、希釈用「カルピス」をお湯で割った「ほっとカルピス」を差し入れすることをコンセプトにした施策だ。
訪れた学生が勉強に集中できるスペースを追求
なぜ今回、若年層の中でも受験や期末試験を控える中高生をターゲットにしたのか...
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