BURGER KINGが2020年11月に実施した「BURGER KING TOWN 物件情報サイト BK TOWN ROOM」。大手不動産ブランドと協力し、バーガーキング店舗最寄りの賃貸住宅を検索できるWebサイトを公開した。各種プロモーションが話題となり、波及力があるバーガーキングのプロモーションはいかにして世に出るのか伺った。
コアアイデアはブランド発
野村:キャンペーン当時、バーガーキングの国内店舗数はまだ100店舗ほどでした。競合のファーストフード店に比べて圧倒的に少なく、Twitter上では「お店が近くにない!」「お店を近くに作ってくれ!」というファンの方からの声がたくさんあがっていました。
また、知っているけど行ったことがないという方も多く、Awarenessは高いがConsiderationを上げられていないという課題がありました。
しかし、すぐに多くの新規店舗を作るのは容易ではありません。どうすればよいか考えたとき、バーガーキングがファンの近くにないのではなく、ファンたちがバーガーキングの近くにいない状況なのではないかと考え付きました。「BK TOWN ROOM」の企画はここからスタートしました。
岩田:バーガーキングのキャンペーンは野村さんやクリエイティブチームを含め、ここ数年は同じメンバーで企画から実行までしています。野村さんに最初にオリエンを伺ったとき、面白いなと思うとともにこれは大胆にやり切った方がバーガーキングらしいな、と思いました。
当時のオリエンテーションを整理するとこのような内容です。
背景
バーガーキングは関東を中心に約100店舗を展開している(2021年11月時点)。プロモーションを実施するたびに「お店が近くにない!」というSNSでの投稿が散見される。
POINT
新店舗を出店するのではなく、ファンに近くに引っ越してもらおうとするバーガーキングの大胆さを表現する。
コアアイデア
店舗とファンを近づける。大手不動産企業とコラボして、「バーガーキング店舗が近い物件」を自身で探せるサービスを開始する。
施策のGOALイメージ
最寄り駅にはないが、意外と近くにバーガーキングの店舗はある!という...