イラスト：高田真弓
無人コンビニはゲートを通過すれば、後は商品を手に取り、自分のバッグへ。誰とも接触せずに買い物が終わる。“コロナ後”は、こんな未来がすぐそこに。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、不要不急の外出を控えるようになってから久しい。正直、いつまでこの状況が続くのか、出口の見えないトンネルの中を歩いているよう。しかし── 長い人類の歴史の中で、僕らの祖先はさまざまな感染病に脅かされながらも、その都度乗り越えてきた。明けない夜はないのである。
1つだけ確かなことがある。新型コロナウイルスを克服した“コロナ後”は、もはや僕らは、以前と同じ暮らしには戻れないこと。いや、悪い意味ではない。ペストやコレラ、インフルエンザなどさまざまな感染症の世界的流行で培われた医学的知見によって、僕らは新型コロナウイルスへの対策を講じることができた。そして当初の予定よりも早く、次のステージへと移行できそうだ。
例えば、仕事面では「リモートワーク」や「時差出勤」が当たり前になるだろう。従来から働き方改革で唱えられてきたが、図らずも新型コロナウイルス対策から半ば見切り発車で始められた。コロナ後も...
あと59％
