
映画『翔んで埼玉』は自虐ネタ満載で、笑いが絶えない。そんな「地方ディス」の裏にあるのは郷土愛。埼玉県の動員数は全国トップである。
イラスト:高田真弓
映画『翔んで埼玉』(配給・東映)の勢いが止まらない。
同映画、公開7週目を迎えた4月上旬の時点でも、興行通信社の全国週末興行成績ランキングでは、トップ3を堅持。興行収入も31億円を超えたという。これは、昨年話題を巻き起こした『カメラを止めるな!』に並ぶ数字で、今後それを上回ると思われる。それにしても――なぜ、こんなに大ヒットしたのか。
原作は、漫画『パタリロ!』でおなじみの魔夜峰央の同名漫画である。なんと、発表されたのは今から37年前の1982年。それが2015年に突如SNSやネットで発掘されて話題になり、マツコ・デラックスが司会を務めるテレビ番組『月曜から夜ふかし』にも取り上げられ、ブレイク …
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