第59回スーパーボウルのCMは史上最高額 30秒で12.4億円のCMのラインアップは?
第59回スーパーボウル(以下、SB)の放映権を持つFOXは、30秒700万ドル(10.85億円)で2024年前半にCMの権利販売を開始した。予想以上の売れ行きに、最後の約10枠は史上初の800万ドル(12.4億円)の大台を突破。「広告業界のスーパーボウル」も熱戦が繰り広げられた。
米国広告マーケティング事情
2カ月以上にも及ぶ長い夏休みを終え、アメリカの新学年度「スクール・イヤー2016-2017」が始まった。アメリカでは7月下旬から9月上旬にかけて、1年分の筆記用具や洋服などを購入する「バック・トゥ・スクール(BTS)ショッピング」が恒例行事。全米小売業協会(NRF)によると今年のBTS関連の支出は前年対比12%増の7.8兆円と予想され、年末商戦に次ぐ大規模な市場となっている。
子供たちで制作したターゲットのCMメイキングビデオ。監督・脚本・演出・音楽・小道具などすべてを担当した。
子供たちがつくった7本のターゲットCM。130本のストーリーから7本の優秀作品が選ばれ、撮影された。
鉛筆、マーカー、バックパック、スニーカーなど子どもたちが新年度に合わせて購入しなければならないものは多い。そこで「子どもたちは今年、何が必要なのか?」を訴求するため、大手ディスカウントチェーン「ターゲット」(1)(2)はBTSキャンペーン用CMを子どもたちに制作させるという新しい試みを行った。
同社CMOのジェフ・ジョーンズ氏はWebサイトで「子どもたちとその家族は当社にとって非常に重要です。また保護者の方々と同じように、当社も子どもの可能性を信じています。以前当社のキャンペーン制作の手伝いをしてもらいましたが、今回はさらに一歩進んで ...