紅茶を日常的な飲み物に!困難を打ち破るアイデアが生まれた会議とは
ユニリーバ・ジャパンは、7月7日~8月31日の期間限定で、リプトンのフラッグショップ「Lipton Fruits in Tea OMOTESANDO plus Superfood」をオープン。表参道の街を行列で賑わせた。目指したのは、売上が落ち込む夏に、紅茶の飲用機会を増やすこと。企画を担当したメンバーに当時の話を聞いた。
話題になった、あのキャンペーン 「宣伝会議」に潜入!
(左)日清食品 宣伝部 羽田寛毅氏/(右)日清食品 宣伝部 課長 佐野正作氏
常に、時代の先を行く表現でロングセラーブランドに鮮度を与える広告活動で知られる日清食品。そんな日清食品が7月に公開したWeb動画「侍ドローン猫アイドル神業ピタゴラ閲覧注意爆速すぎる女子高生」が公開からわずか1日で45万回も再生されるなど、またもや話題になっている。特に広告業界にいる人なら、クスッと笑ってしまうパロディ動画はどのような会議から生まれたのだろうか。
いきなりドローンでチキンラーメンを奪われた女子高校生が、数々の障害をスーパーアクションで乗り越え、最後に奪還する。その過程で数々の「流行して消えていった」“バズあるある動画”があらわれる。動画は現在(8/22)までに再生回数94万回を突破し、瞬く間に話題が拡散した。
羽田:チキンラーメンは、1958年8月25日に誕生し、今年で発売58周年になります。今年に限らず毎年、その年のトレンドを取り入れ、バースデーに向けてブランドを盛り上げる施策を展開しています。そして今年は、近年話題になることが多いWeb動画に着目しました。
佐野:テレビCMでは今年、「外で食べるチキンラーメンは、いつもより、おいしい」というアウトドアの世界観を描いているのですが、チキンラーメンのバースデーに向けて、テレビの世界観プラスアルファで何か仕掛けよう、という話になりました。Web動画で何かニュースになる話題が発信できないか、と社内で考えていたときに、広告会社さんから提案をいただいたのです。他社さんの広告も含め過去に“流行”したネタをパロディ風に過激に盛り込む、という、かなりとがった案で驚きました。でも、この表現にプラスアルファとして、チキンラーメンが伝えたいメッセージを上手く盛り込めれば、面白いものができるなと …